侍・忍者ライダー

 

 旅先で必ず酒の肴になるコスプレライダー。
 ○○レンジャーや着ぐるみ、バニーガール、改造メット、数え上げてもきりがないのですが、話に聞いた中で最も印象に残っている2人のライダーの話を紹介します。


 1人目は、カタナに乗ったサムライダー。ライダーなら知っている人も多い、ヤングマガジンKCスペシャルで連載されていた「サムライダー」のコスプレです。
 彼は他のライダーとすれ違う時、ピースサインの代わりに背中に装備している刀を引き抜くことで挨拶を交わしていたそうです。おお、これはかっこいい。一度見たら絶対に忘れられませんね。
 ただし、彼の挨拶にはひとつ難点がありました。

 走りながら刀を鞘に収めることができないのです。
 普通に考えても、背中の鞘に片手で刀を収めることは困難なことのように思います。それがバイクを運転している最中ならなおさら。
 そんなわけで、彼は挨拶を交わした後はいったんバイクを止めて、刀を鞘に収めていたそうです。

 さて、そんな彼は思わぬ試練に直面します。
 ライダーで溢れかえっているハイシーズンの北海道。道々ですれ違うライダーに、律儀に挨拶を交わすサムライダー。そして・・・

「今日は500mしか走れなかった・・・」

ライハでサムライダーがそう呟いたそうです。



 2人目はニンジャに乗った忍者ライダー。彼の挨拶もやはり独特のものだったようです。彼はピースサインの代わりに、なんとマキビシをまくんだそうです!!!!
 もちろんまくのは対向車線ではなく、自分の車線。挨拶の後は、きちんと回収していたらしいです。

 しかし、やはり彼の挨拶にも限界があります。挨拶ごとにバイクをおりてマキビシを回収するのは刀を鞘に納める以上の労力です。
 そこで彼が生み出したアイディアは・・・

 マキビシに糸をつけたそうです。なるほど、これなら挨拶した後に糸をたぐり寄せるだけで回収できます。素晴らしい。

 ただし、そんな彼にも決して乗り越えることのできなかった壁があったそうです。
 走っている最中にマキビシをまくので、投げた瞬間に後ろに流されてしまうんだとか。
 あぁ、さすがの彼も物理の壁は超えられなかったようですね・・・。



 もしコスプレにチャレンジしてみようという方がいたら、万全の策を練って挑んでください。伝説になるのもいいですけど、一日で500mしか走れないようじゃいつまでたっても帰ってこられないですからね( *^^)ノ″サイナラ〜

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