納沙布岬

 事実上、日本最東端の岬。すぐ目の前にはロシア領の歯舞諸島があり、日本にいながら「国境」を感じることのできる貴重な場所。
 納沙布岬と歯舞諸島の間に事実上の国境が敷かれており、頻繁にロシアの巡視艇の姿を見ることができる。


 

納沙布岬から。 日本は海に囲まれていて、過去に元寇以外では侵略の危機に瀕したことはありません。多くの国が国境、もしくは外国というものを比較的近くに感じているのに対して、日本人はその感覚が薄いと言われています。確かにね。地理的に感じろという方が無理な話ですが。
 ところがまぁ。。ここにくると、ひしひしと伝わってくるものがあります。岬に立ち、目の前にあるのはアジアではなくロシア。ロシアってすごく遠い国だと思っていたんですが、ここにくるとそれが目の前なんですよね。水泳の得意な人なら泳いで渡れそうな距離です。思わず目を細めて、言葉を失ってしまいます。この心境は・・・言葉では言い表しにくいですね・・・。

納沙布の緯度経度  恐らくこんな思いにとらわれるのは、物理的にロシアが視界に入るからだけではありません。納沙布岬に至る道すがらには、手描きの看板がたくさんあります。

「島はうばわれた」

 大国の兵士の絵にこのキャッチフレーズが添えられています。道すがら・・・延々と・・・同じ内容の看板が・・・。
 恐ろしいです。。問題になるのであまり言えないんですが、やはり根室の方はこういった思いが強いようですね。根室のライダーハウス「お母婆」でもこの類の話は聞くことができます。

 ちなみにここは、北海道で一番早く初日の出が拝める場所です。最東端でも日本一じゃないんですよね〜。じゃあ日本で一番早く初日の出が見られる場所は?・・・・・答えは富士山頂上です。

外国との距離:☆ 複雑な心境:☆☆☆☆ オススメ度:☆☆☆

根室岬はこちら  道すがらの看板


 

岬から見えるは異国の地。KEN☆KeNさまより。

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