樽前国道

 国道276号線の中でも、苫小牧と支笏湖を結ぶラインの別名。北海道の国道にしては狭めの道幅、迫りくるかのごとく左右に並び立つ木々、 10kmを超すほぼ直線のライン。旅の序盤か終盤に通る可能性の大きい、深い緑の木立ロード。



 

 ここは名所ということはないんですが、とてもお気に入りの道です。・・・日中は。北海道に長くて真っ直ぐな道は数あれど、ひたすら木々に囲まれている珍しい道はここくらいでしょうか?

 通るなら明るくて交通量の少ない時間帯がオススメです。晴れた日の樽前国道は、北海道というよりちょっと別世界。左右にみっしりと立ち並ぶ木立に囲まれ、細く、長く、先の見えないどこまでも続く道を見ていると、まるでその先にある何かへと誘われているような錯覚に陥ります。


 ところが一変して夜になると、ひどく恐ろしい場所に早変わり。この表情の違いはなんですか!?
 うろ覚えですが、この道にはほとんど街灯がなかったような気がします(あっても1本)。しかも夜にはなかなか車が通りません。真っ黒な木々と闇に圧迫されるように、変わり映えのない細く暗い道をひたすら進まないといけないので、心細いとか寂しいとか、そんなレベルではないのです。恐怖。この一言に尽きます。閉所恐怖症、暗所恐怖症の人は夜はダメです!!道を抜けるまでが果てしなく長く感じてしまいます。

 昼間はあんなにステキな道なのに、夜の怖さといったら・・・夜通って非常に後悔した道でした。もう夜は行かないぞ。


昼の爽快感:☆☆☆ 夜の恐怖感:☆☆☆☆☆ オススメ度:☆☆☆

樽前国道はこちら

 

 樽前国道。まっすぐすぎて先が見えない。黒幕さまより。

この道にはサイクリングロードが並走しています。狭い道に日中は交通量も多いので、チャリダーはそちらへどうぞ。

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