賀老の滝散策路を登り切り、死体のように道ばたに転がりながらも、私は次の目的地であるドラゴンウォーターに思いをはせていました。ドラゴンウォーター、なんてファンタジックな響き・・・。しかし体は全く動いてはくれず、そんな私をみかねたパピィはドラゴンウォーターを汲みに行ってくれたのです。
この時、「今夜はライムライトでグランブルーのドラゴン割りだ！」と意気込んでいたので、10Lのポリタンクを持ってきていました。バカですね。パピィはそのタンクをもって行ったのですが・・・
彼が私の元に戻ってきたのは、体力も回復して体が冷え始めた約30分後。
「ちょっと・・・どこまで行ってきたの？？」
思わず問いただしたくなったんですが、聞けばドラゴンウォーターはちょろちょろしか湧いていなくて、湧き口に設置された小さなコップでそれを掬いながらタンクを満たしてきてくれたのです！ほんとにごめん、ムダにでかいタンク買ったばっかりに・・・。
コップに注がれた水を口にすると、「うえっっ！！」と叫び声が出るほどひどい鉄臭さが鼻孔に広がります。眉間にしわがよりそうなほどまずいです。なんじゃこりゃ、これじゃせっかくのグランブルーがまずくなっちゃうじゃないか！！
「すごい味だね・・・」
「うん、こんだけ汲んできたけどどうする？」
「せっかくパピィが汲んできてくれたんだから、とりあえず持って行こうか」
とりあえず非常に重いポリタンクを白銀に装備してその場を去ったんですが・・・
しばらくすると猛烈な腹痛に見舞われて、立ち寄ったコンビニから動くことができなくなったのです！！うん、便秘解消の効果は実証されたよ！されたけどけっこうひどいね、コレ！
夜にはその日のお宿、ライムライトでドラゴンウォーターをふるまいましたが、やはり絶不評でした(笑)
しかし・・・恐怖は一夜過ぎ去った後で再度やってきたのです。
「ちょ・・コレ見て!!」
パピィの言葉で目が覚め、指差されたポリタンクを見て絶句。