吹上温泉

 富良野市街地から約30キロ、十勝岳のふもとに存在する山中の露天温泉。ドラマ「北の国から」でゴローさんと宮沢りえが入ったことで一気に知名度をあげたことでも有名。
 湯船は上下に2つあり、上は熱いのが大好きな(変)人向け。下でも十分熱いため、特に熱い湯が苦手な人は冷水ホースの近くに陣取るが吉。
 この近辺には他に名所もなく、時間をかけてでもここにきたい人たちが集まる場所。だがハイシーズンには常にイモ洗い場のような混雑ぶりのため、入るなら早朝がオススメ。
 またここはその人気にも関わらず脱衣所と呼べるものがなく、あるのは小雨を回避できるほどの木の天井と柱のみ。隠れるところはありません。水着・バスタオルが必須なのはもちろん、女性は着替えに手こずることウケアイ。



吹上温泉。期待が膨らみます。左手奥に申し訳程度の脱衣所?  「北の国から」ファンにはたまらない吹上温泉。見たことのない私にはただの山奥の温泉。「北の国から」大好きっこのかずさんは目をキラキラさせていました。

 日中は混むということで、訪れたのは朝8時前。ちょっと朝風呂に・・・というには遠すぎます、吹上温泉!お宿のライダーハウス「ふくだめろん」を出て40分ほどかかりました。誰もいないだろうと思っていたんですが、世には同じことを考える人がいるものです。自分たちを含めて10人ほどがいました。


 温泉は、湯船の造形と温泉成分の色がなんともいえない雰囲気を醸し出しています。道すがらとても期待を膨らましてくれる光景です。
湯船は、手前と左上の2つ。
 かずさんはタオルを巻いて、私は水着を着て下の湯船に入ったのですが・・・熱いです。。温泉にたどり着くまでに体が冷えていたこともあって、最初は冷水ホースから離れられません。

「ギャー!熱いよ、かずさん!!」
「熱い、熱い!!」

 しかし慣れるのも時間の問題で、そのうちゆっくり温泉を楽しむ余裕がでてきます。周囲は完全に緑しかなく、温泉以外に人工のものは見あたりません。ここは山の中の露天の風情を存分に味わうことのできる場所です。

 お湯の温度に慣れてくると、人は無謀な試みをしたくなるもので・・・かずさん、果敢にも上の湯船に挑みに行きました。上の湯船にはすでに初老の男性が先客として入浴しています。が、かずさんは足の先さえも湯船に浸けるきることができません。
 

熱すぎて湯船に入れない!!右下はガマンのライダー。 「熱いってば!!超熱い!!ちょっと!!」


 どうやら先客のおじさんは地元の常連さんのようで、かずさんは笑顔で軽くあしらわれてしまいました。
 私も興味本位で足を浸けようとしましたが、とてもじゃないけど常人には耐えられない温度です。上の湯が好きと言い切れる人は肉体的Mだと思います。

 苦労しながら着替えを終えて、湯場を眺めながらの去り際、とても名残惜しかったのを覚えています。色々と難はあるものの、ここはまた来たいと思える場所ですね。

温泉の醍醐味:☆☆☆☆☆ 熱湯コマーシャル度:☆☆☆☆☆ オススメ度:☆☆☆☆☆

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